低電圧鉛バッテリーの交換
注意
あなたには低電圧のバッテリーの健全性を監視する責任があります。航続距離を超えて走行したことによる低電圧バッテリーへの損害は、保証の対象外になります。
注意
保証の対象外となる損傷を防止するためには、現在の低電圧鉛バッテリーを同じタイプのバッテリーと交換します。北米車両の低電圧鉛バッテリーはAtlasBX / Hankook 85B24LS 12V 45Ahです。車両と互換性のある新しい低電圧鉛バッテリーは地域のサービスセンターで購入できます。
新しい低電圧バッテリーの購入や、古いバッテリーの廃棄は、Teslaサービスセンターをご利用ください。
低電圧鉛バッテリーを交換するには以下の手順を実施します。適切な個人保護具を着用します(鉛バッテリーを取り扱う場合は、安全眼鏡、皮手袋など)。
取り外し:
- 低電圧鉛バッテリーを取り外すために以下の通りに車両を準備します。
- 車両がパーキングになっていることを確認します。
- すべての窓を下げます。
- フロントトランクを開きます。
- ドアを開いたままにして、必要な場合に車両に戻ることができるようにします。
- 充電ケーブルを充電ポートから外します。
- フロントトランクで、傷をつけることのない小さな工具または指をパネルの下に差し込んで、車両のアンダーフード エプロンを取り外します。クリップが緩むまで引っ張り、アンダーフード エプロンを脇に寄せておきます。
- 装備されていればHEPAフィルターを取り外します。
- 10 mmのソケットを使用してウォッシャー フルード リザーバーのネックをアンダーフード ストレージ ユニットに取り付けているボルトを取り外します。
- ウォッシャータンクのネックを車両から取り外します。フロント ガラス ウォッシャー リザーバーが満杯の場合ウォッシャー液が漏れる可能性があります。注ホースをネックから取り外す必要はありません。
- 10 mmのソケットを使用してHEPAフィルター アセンブリを車両に取り付けているボルト(2本)を取り外します。
- HEPAフィルター アセンブリの後端をブレーキ液リザーバーの上に傾けてフィルター アセンブリを取り外します。他の構成部品にぶつけたり、他の構成部品を損傷したりしないように気を付けながら、車両からフィルター アセンブリを持ち上げて外します。
- タッチスクリーンで の順に移動して車両の電源をオフにします。
- 10 mmソケットを使用してマイナス端子クランプを鉛バッテリーのマイナス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをマイナス ポストから外します。
- 赤色のロック タブを手前にスライドさせて黒色のタブを押すことで、高電圧遮断回路を切断します。
- 10 mmソケットを使用して端子カバーおよびプラス端子クランプを鉛バッテリーのプラス ポストに固定しているナットを緩めます。端子クランプをプラス ポストから外し、端子クランプを乾いたウェスで覆います。注意プラス端子クランプを、鉛バッテリーのホールドダウン ブラケットやA/C冷却ラインといった付近の構成部品に接触させないでください。
- 鉛バッテリーのマイナス端子側からベントチューブを外します。
- 鉛バッテリーの上部にあるバッテリー ホールド ダウンのナットを10 mmソケットを使用して緩めます。バッテリー ホールド ダウンを緩めるためには、ストラップのフックを外して後方へスライドさせます。必要に応じてバッテリー ホールド ダウンを後方へ傾け、滑って車両に入らないようにします。
- バッテリー ハンドルを使用して、周囲の構成部品に触れたり損傷を与えたりしないように注意しながら、鉛バッテリーを慎重に取り外します。 警告鉛バッテリーを持ち上げて外す際は、車両の前方に立って正しい持ち上げ手法を用いてください。鉛バッテリーは約25 lb(12 kg)の重量があります。これらを怠ると、重傷を負うおそれがあります。
- 新しい鉛バッテリーを点検して、プラス端子側のケーシングに赤色のプラグがあることを確認します。新しい鉛バッテリーに赤色のプラグがない場合、小さなトリム工具を使用して、古いバッテリーから新しいバッテリーへ赤色のプラグを移してください。注意古い低電圧鉛バッテリーは、Teslaサービスセンターに持ち込むか、地域の法律に従って(バッテリーのリサイクル施設に引き渡すなど)廃棄してください。輸送の際は、低電圧バッテリーを立てた状態で維持し、タオルや段ポール紙の上に置いてください。
取り付け:
- 付近の構成部品に触れたり、付近の構成部品を損傷させたりしないように注意しながら、新しい鉛バッテリーを所定位置に置きます。
- 鉛バッテリー ホールド ダウンを取り付け、ホールド ダウンを12 Vバッテリーに固定しているナットを10 mmソケットを使用して締め付けます。ナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- 高電圧遮断回路を再接続します。
- 新しい低電圧鉛バッテリーのプラスおよびマイナス ポストから保護キャップを取り外します。
- クランプをプラス ポストの上に配置することでプラス端子を接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- プラス端子カバーを取り付けます。
- クランプをマイナス ポストの上に配置することでマイナス端子を接続します。10 mmソケットを使用してナットを6 Nm(4.4 ft-lb)のトルクで締めます。
- 鉛バッテリーのマイナス端子側にベントチューブを接続します。
- 1つの車両ドアを開いて、電力が正常に復旧したことおよびタッチスクリーンの電源がオンになることを確認します(数分かかることがあります)。
- 装備されていればHEPAフィルターを取り付けます。
- 付近の構成部品に触れたり、付近の構成部品を損傷させたりしないように注意しながら、HEPAフィルターを所定位置に置きます。
- 10 mmソケットを使用してボルト(2本)を締め付け、5 Nm(3.7 ft-lb)のトルクを掛けます。
- ウォッシャー タンク ネックのOリングが完全に装着されていることを確認してから、ウォッシャー タンク ネックをウォッシャー タンクに挿入して取り付けます。
- ホースの配管は、タブにより固定されるように行ってください。
- 10 mmのソケットを使用してウォッシャー フルード リザーバーのネックをアンダーフード ストレージ ユニットに取り付けているボルトを取り付けます。ボルトを5 Nm(3.7 ft-lb)のトルクで締めます。
- フロントトランクの開口部にクリップを合わせて、アンダーフード エプロンを交換します。下方向に押して所定位置でロックします。クリップを固定するとカチッという音がします。
- フロントトランクを閉じます。低電圧バッテリー交換の警告が以前タッチスクリーンに表示されていた場合は、その警告が表示されないことを確認します。