けん引パッケージを使用してアクセサリーを運ぶ場合、2" x 2"（5 cm x 5 cm） 角型ヒッチレシーバーは最大160 lbs（72 kg）の垂直荷重に対応するよう設計されています。角型レシーバーに対応するボールマウントは別途購入してください。

アクセサリーキャリアを取り付けて使用するには、ヒッチレシーバーにボールマウントを取り付ける必要があります（ボールマウントの取り付けと取り外しを参照）。次に、作業はアクセサリーキャリアに付属の取扱説明書に従って行ってください。お客さまの地域でアクセサリーの運搬に適用されるすべての規制、法的義務を守ってください。

Model Yのけん引パッケージには、ライト付きアクセサリーキャリアを使用するうえで必要なワイヤーが含まれています（電気系の接続参照）。パッケージは、けん引モードのソフトウェアにも対応しています（けん引モード参照）。

トレーラーの最大積載荷重（積載物および追加の装備すべてを含む）およびトレーラーのタング荷重は、車に乗る人数および使用しているタイヤにより異なります。最大けん引能力およびトレーラータング荷重では以下の制限を絶対に超えてはなりません。

*7人乗り車両だけに適用されます。

** トレーラーとタイヤが定める速度制限内で運転してください。また、けん引荷重、天候、道路状況および交通状況、けん引経験値に適した速度で走行してください。必ず、表示されている速度制限と速度に関する地域の規制に従ってください。

積載量合計が1650ポンド（750 kg）以上あるトレーラーの場合、独立コントローラーのある別のブレーキシステムを使用することが推奨されます。（トレーラーブレーキ参照）。トレーラー用ブレーキのメーカー指示書に正しく従い、トレーラーブレーキが適切に取り付けられ、正しく調整、維持されるようにしてください。

ヒッチ荷重とは、トレーラーの重量がヒッチにかかる下向き荷重のことです。トレーラーの最大積載荷重の10%を超えないようにする必要があります。けん引車両に載せる荷物や乗員、積み荷の量が多い場合は、許容できるけん引能力が減少することがあり、その場合はヒッチ荷重も減少します。最大けん引能力は、GVWR（定格車両総重量）を超過しないことを前提に計算されます（仕様を参照）。

トレーラーをけん引する場合、タイヤ空気圧はその負荷荷重に適合するように調整してください。けん引で使用できるタイヤは､19インチ、20インチ、21インチです。以下に示す空気圧までタイヤに空気を入れてください（異なる場合、この数値はタイヤと荷重載情報ラベルに印刷されたタイヤ空気圧に優先します（車両総重量を参照））。

トレーラーをけん引する前に、以下を実行する必要があります。

• けん引時のタイヤ空気圧に指定された冷間時タイヤ空気圧でタイヤに空気を入れます。
• トレーラーのけん引に適用されるすべての規制、法的義務を守ってください。規制に従わないと、ご自身の安全に問題が生じる場合があります。
• ブラインドスポットが大きくならないよう、後方の視界がよく見えるようにサイドミラーを調整する。
• 「けん引モード」に設定します（けん引モード参照）。

以下を確認します。

• Model Y 取り付けたトレーラーとともに水平になっている。車両正面を上げて車両後部を下げる場合、トレーラーけん引に記載の最大けん引能力や最大ヒッチ荷重を超えないよう確認してください。
• トレーラーの燈火類が正しく点灯することを確認してください（ブレーキ灯、方向指示器灯、標識灯）。
• トレーラー タングがヒッチ ボールにしっかりと接合されている。
• 安全チェーンがトレーラーとけん引車両間で適切につながれている。トレーラー タングの下に安全チェーンを通し、タングがヒッチから離れてもタングが路面に接触しないようにする。安全チェーンにはカーブを曲がるときの余裕をもたせ、同時にチェーンが地面をひきずらないようにします。
• トレーラーヒッチの部品や付属品、安全チェーン、電気的接続などすべてに不具合がなく、正しく接続されている。問題がある場合は、トレーラーをけん引しないでください。
• 積み荷がすべて固定されている。
• 車輪輪止めを使用できます。
• トレーラーのヒッチ荷重がトレーラー総重量の約4～10%で、「トレーラーけん引」に示す最大ヒッチ荷重を超えずにトレーラー荷量が均等に分散されています。
  注意

  荷重はトレイラーのタイヤに均等に加わり、リアに片寄るとトレーラーがふらつき、車両のコントロールを失うことに繋がります。

Model Y は、基本的には乗用車両として設計されています。トレーラーをけん引すると、エンジン、ドライブトレイン、ブレーキ、タイヤ、およびサスペンションにさらに負荷がかかり、航続距離が大幅に減少します。トレーラーをけん引しようとする場合には、次のガイドラインを留意し、従ってください。

• 走行速度を下げ、急激な操作を防止します。トレーラーけん引時はトレーラーをけん引していない時と比べて、操舵性、安定性、回転半径、制動距離、ブレーキ性能といった面で大きな違いがあります。
• 前方車両から最低2倍の距離を維持し、車間距離を十分に開けてください。これにより、急ブレーキの必要性を減らすことができます。急ブレーキをかけると、スキッドやジャックナイフを発生させ、コントロール不能に陥る場合があります。
• 急激に曲がらないようにしてください。急な旋回をすると、トレーラーが車両に接触し、損傷の原因となる可能性があります。トレーラーの車輪は車両の車輪より旋回の内側を通ることに注意してください。そのため、トレーラーが道路の縁石や標識、木々やその他の物に触れないように大きく旋回してください。
• トレーラーの灯火類や方向指示器の電球が切れていないことを定期的に点検してください。トレーラーをけん引する場合、トレーラーの電球が切れていても、タッチスクリーンのウィンカーは正常に点滅します。
• 貨物の安全を定期的に確認してください。
• けん引用のコンポーネントがいずれもしっかりと締められていることを定期的に確認してください。

トレーラーをけん引している時は、けん引モードを常に動作させてください。駐車中にトレーラーを電気接続すると、Model Yは自動的に「けん引モード」を作動させます。トレーラーの電気接続を切断しても、「けん引モード」が自動で解除されるわけではありません。手動で「けん引モード」を作動させる、または解除するには、タッチスクリーンで「コントロール」 > 「ダイナミクス」 > 「けん引モード」の順にタッチしてください。以下のいずれかが表示されます。

けん引モードが有効です。

Model Y トレーラー灯火類の接続を検出していますが、けん引モードが無効になっています。アクセサリーが接続されている可能性があります。

Model Y トレーラー灯火類の電気接続不良を検出しました。いくつかあるいはすべてのトレーラー灯火類が点灯していない恐れがあります。なるべく早く安全に停車して、トレーラーの灯火類のケーブルや接続に不良がないかを点検してください。問題が解決されたにも関わらずアイコンが赤色のままの場合は、けん引モードを一度無効にしてから再度有効にしてください。

けん引モードが有効になっているとき、一部のオートパイロット機能およびパーキングアシストセンサー機能が使用できない場合があります。さらに、これらの機能は異なる動作をすることがあります。

• トラフィックアウェア クルーズコントロールは、前方にいる車両との車間距離を長めにとります。
• 側面衝突警告は作動しますが、ステアリング自動介入は無効になります。
• 自動緊急ブレーキ（衝突回避アシスト参照）による制動力は制限されます。そのため、停止するまでの距離が長くなります。

積載重量が1650ポンド（750 kg）を超えるトレーラーをけん引する場合には、Teslaではトレーラーにその重量に適した個別のブレーキシステムを取り付けることを推奨しています。必ず現地の法規制を順守してください。ブレーキ コントローラーは別途購入する必要があります。必須の4ピン ピグテイル コネクターはTeslaサービスに発注します。

ブレーキコントローラーを接続するには次の手順に従ってください。

1. ブレーキコントローラーの配線を、4ピン ピグテイル コネクターの該当する場所に接続します。

   

2. 運転席側足元のダッシュボード下にあるカバーを開きます。

   

3. カーペットをめくって車両のワイヤー ハーネスにある4ピン コネクターを露出させます。

   

4. ピッグテイル コネクターを車両の配線コネクターに接続します。

可能な限り、勾配のある場所には駐車しないでください。ただし、勾配のある場所での駐車がどうしても避けられない場合には、トレーラーの車輪に車輪止めをつけてください。以下の手順を他の人に手伝ってもらってください。

1. 1 人がブレーキ ペダルを踏んだ状態を維持します。
2. もう一人の人が車両タイヤの下り坂側のホイール下に車輪輪止めを置きます。
3. 車輪止めが配置されたら、ブレーキ ペダルを離し、車輪止めが車両とトレーラーの重量を支えていることを確認します。
   注

   車輪止めをテストするときは、 車両のホールド機構（オートブレーキ ホールド参照）が車両を支えていないようにします。車両ホールドがModel Yにブレーキをかけているときは、タッチスクリーンの車両ホールドインジケーターライトが表示されます。ホールドを解除するには、ブレーキペダルを踏んでから離します。
4. 車両をパーキングにシフトします。

トレーラーがふらついていることが検出されると、電子安定性制御システムが適切な程度のブレーキをかけてトレーラーのふらつきを最小限に抑えようとします。タッチスクリーンには、トラクションコントロール システムのインジケーターが短時間表示されます。このシステムが作動しててトレーラーのふらつきを軽減しようとしている時にブレーキペダルを踏んでも、自動ブレーキングは解除されません。

Model Yのけん引パッケージにはボールマウントは含まれていません。けん引するトレーラーのタイプに適合したボールマウントを別途購入してください。Model Yヒッチレシーバーは8.5インチ（22 cm）までのボールマウントに対応し、0.75インチ（2 cm）の高さまで使用できます。要件を満たさないドロップ ボールマウントはいかなるタイプも使用しないでください。

ボールマウントは次のようにして取り付けます。

1. バターナイフやマイナスドライバーといった厚みのないものを使用してけん引ヒッチ カバーの端をこじり、カバーをリア フェイシアに固定している15個のクリップを緩めます。ダストカバーは大切に保管してください。

   

2. 必要であれば、ロッキング ボルトからコッターピンを外し、ロッキングボルトをヒッチ アセンブリから引き出します。
3. ボール ホルダーをヒッチ アセンブリに差し込みます。
4. ボール ホルダーの穴をヒッチ アセンブリの穴と合わせます。
5. ロッキング ボルトをヒッチ アセンブリ/ボール ホルダーに通します。
6. コッターピンをロッキング ボルトの端にある穴に差し込みます。

ボールマウントは次のようにして取り外します。

1. ロッキング ボルトからコッターピンを外し、ロッキングボルトをボール ホルダー/ヒッチ アセンブリから引き出します。
2. ボール ホルダーをヒッチ アセンブリから引き出します。
3. ダストカバーをヒッチハウジングに再度取り付け、ボールマウントは大切に保管してください。

トレーラーは、テール ランプ、ブレーキランプ、側面標識灯、方向指示器灯を装備するよう規則で求められています。トレーラー照明の電源供給のため、ヒッチをサポートしほとんどのトレーラータイプに接続できるワイヤープラグ近くに7ピンワイヤー接続内蔵コネクタがあります。トレーラーの電気配線をModel Yのコネクターに接続すると、けん引モードが自動的に有効になります（けん引モードを参照）。すべての電気的接続が作動し、すべてのトレーラー灯火が事前におよびけん引中に作動するようにすることは、運転者の責任です。実際に点検してください。

1. 後退灯
2. ブレーキ コントローラー出力
3. 右折灯とブレーキ灯
4. 低電圧 電源（装備されている場合）
5. アース
6. 左折灯とブレーキ灯
7. テールランプ

けん引中にトレーラーのライトが消えたら、トレイラーの配線不良やトレーラーの電気出力部に接続されたライトの電力過剰消費が原因である場合があります。このような場合、タッチスクリーンに赤い「牽引モード」アイコンが表示されます。配線の問題を解決するか、トレーラーの電力出力部に接続するライトの数を減らして、「けん引モード」をオフにしてからもう一度オンに切り替えます。

トレーラーをけん引すると、車両の重量と抵抗が増加します。その結果として、航続距離は大きく減少します。トリップ プランナー（販売地域で利用可能な場合）がけん引モードに基づき予想航続距離を調整しようとしますが、実際のエネルギー消費量は異なる場合があります。そのことを勘案した走行距離や充電場所の計画を立ててください。