フロントおよびリア シート

正しい運転位置

シート、ヘッドレスト、シートベルト、エアバッグはそれぞれ連動しており、乗員の安全性を最大限に確保するようになっています。これらの機能を正しく使用することで、保護性能を向上させることができます。

運転席でシートベルトを着用し、ハンドルに手を置いて座っている人

シート位置を正しく設定すると、フロントエアバッグからできるだけ離れた位置でシートベルトを正しく装着することができます。

  1. 上体を起こし両足をフロアに着けた状態で着座し、シートの背もたれを直立位置にします。
  2. ペダルに足が十分に届き、ヨーク(またはハンドル)を握ったとき腕が少し曲がることを確認します。胸がエアバッグカバーの中央から 10インチ(25cm)以上離れるようにしてください。
  3. シートベルトの肩ベルトが乗員の首と肩の間を通るようにします。シートベルトの腰ベルトが腹回りに通らず腰回りに密着するように装着します。

Model S フロント シートにはヘッドサポートが組み込まれていますが、これは調整や取り外しができません。

フロント シートの調整

シート側面にある3つの調整ノブ
  1. シートを前後に動かし、シートの高さを調節し、傾斜角を増減させます。
  2. バックレストを調整します。
  3. ランバー サポートを調整します。

タッチスクリーンを使用して助手席を調整する場合、「コントロール」 > 「シート」にタッチし、助手席イラストの隣にある矢印を使用して座席を前後に移動します。

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警告
フロント シートを調整する前に、シートの周りに何もないことを確認してください(人や荷物など)。
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警告
運転中にシートの調整をしないでください。事故につながる恐れがあります。
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警告
走行中にリクライニングしたシートに座っていると、衝突時に乗員が腰ベルトの下に潜り込んだりシートベルトに巻き込まれたりして重傷を負う危険があります。車両走行時は必ず、シートのリクライニングを 30°未満にしてください。

シートのキャリブレーション

(装備されている場合)運転席のキャリブレーションを実行できます。この機能は、シートの可動範囲が制限された場合や、ドライバーのプロフィールによる専用シート調整の自動実行がされていない場合に役立ちます。「コントロール」 > 「サービス」 > 「運転席、ハンドルおよびミラーのキャリブレーション」 の順に移動し、タッチスクリーン上の指示に従ってください。
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警告
キャリブレーション中は、運転席の後部や下に何もないことを確認してください。これらを怠ると、重傷を負うおそれがあります。

リアシートの折りたたみ

Model S スプリット リアシートは前方へ折りたたむことができます。

折りたたむ前に、シートやリアシートの足元スペースから物を取り除いてください。リアシートバックを完全に平らにするには、フロントシートを前方へ移動させる必要がある場合があります。リアシートをたたむには、シートの背面にある該当するボタンを押します。

リアシート外側のボタンを示す2つの矢印

リアトランク左側にあるスイッチを押すと、リアシートを完全に前方に倒して折りたたむこともできます。スイッチを押すとシートのラッチが外れます。押し下げればフルフラットにすることができます。

リア トランクの左側にあるスイッチを示す拡大図

シートを直立ポジションに戻すには、ロックのかかる位置まで引き上げます。シートが直立位置でロックされていることを確認するには、シートを前方に押してみます。

Informational PurposesAn informational icon, calling your attention
リア シートを折りたたんだままで走行すると、キャビン エリアに、より大きな音量のノイズが発生する可能性があります(例えば、トランクやサスペンションといった車両の後方からの振動音が考えられます)。
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注意
シートを完全に折りたたむ前に、シートベルトが外されていて、シートに物が残っていないことを確認してください。
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注意
リア シートバックを立てた状態でシートベルトを離して保持することで、シートベルトがバックレストの後ろに引っかかったり、シート ラッチに挟まったりしないようにします。
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警告
シートを前後に押し込んでみることで、シートが直立位置でロックされ、ラッチが完全にかかっていることを常に確認してください。これを怠ると怪我をする危険が増します。

ヘッドレスト

フロント シートには一体式のヘッド サポートがあり、ユーザーがこれを調整することはできません。

リア シートの窓側の席には調整式のヘッド サポートが装備されており、上昇、下降または取り外しすることができます。子供用安全シートを使用していない人が座る場合は、ヘッド レストを引き上げて所定位置で(その中心が乗員の頭の中心と一致するように)固定してください。

ヘッド サポートを持ち上げて希望する位置にします。ヘッド サポートを下げるには、外側ポストの底部にあるボタンを押しながら、ヘッド サポートを押し下げます。

ヘッド サポートのベースにあるボタンを示す矢印およびヘッド サポート クッションを示す下向き矢印

ヘッドサポートの取り外し方法:

  1. ヘッドレストを持ち上げます。
  2. 右ポスト底部にあるボタンを押し続けます。
  3. 反対側のポストの内側底部にある開口部に小さなマイナスドライバーなど短くて平らな物体を挿入し、ヘッド サポートを上に引きます。
    ヘッド サポートのベースにあるボタンを示す矢印(ヘッド サポート ベース内にドライバーを配置)およびヘッド サポート クッションを示す上向き矢印

シートヒーター

すべての座席には加熱パッドがあります。さらにフロントシートの2つの座席には換気装置があります。すべての座席で、タッチスクリーンの空調を使用してシートヒーターを制御することができます。

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警告
長時間の使用によるやけどを防止するために、末梢神経障害を患っている方、糖尿病、加齢、神経損傷、その他の症状が原因で痛みを感じる機能が低下している方は、空調システムやシート ヒーターの使用の際に十分注意してください。

シートカバー

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警告
前席にはシートカバーを使用しないでください。使用すると衝突発生時にシート搭載サイド エアバッグの膨張が制限される可能性があります。シート カバーは、助手席フロント エアバッグのステータスを判定するために使用される乗員感知システムと干渉する可能性もあります。