Powerwallのシステムデザイン

Powerwallシステムの構成要素

Powerwallシステムには、1台以上のPowerwall本体、バックアップ ゲートウェイ、設置架台そして電気工事規定に準拠した分電盤、電気ケーブル、ブレーカーなど一般的な電気設備が含まれます。設置状況により、電気ケーブルなどの電気設備は壁の裏側に隠蔽して設置できる場合があります。この際、追加費用が発生する場合があります。

家全体まるごとバックアップのシステムデザイン

システムを設計する際、Teslaまたは認定販売施工会社が家全体をバックアップするために必要なPowerwallの数をご提案します。停電が発生した場合でも、Powerwallならすべての電気製品を使用することができます。必要に応じて、Powerwallを追加すれば、長時間の停電に対応可能となります。

複数のPowerwallを設置する場合には、それらを1台ずつ横並びに設置する(壁掛け、床置き)か、3台まで前方向に重ねて設置(床置きのみ)することができます。

横並び設置

横並びにPowerwallを設置する場合、電気配線と通気性の確保のために、Powerwallの両サイドに十分な間隔を設ける必要があります。 

連結設置

前面から背面に向かって連結させて設置する場合、Powerwallは床に取り付け、隣接する壁に固定する必要があります。PowerwallはPowerwall Stack Kitと一緒に使用する必要があります。 

4台以上のPowerwallの連結設置

連結設置できるPowerwallの数は3台までです。4台以上設置する場合には、別に設置する必要があり、それぞれの背面を壁に固定する必要があります。

特定負荷バックアップのシステム設計

ご家庭の電気設備の都合上、家全体のバックアップが行えない場合には、Teslaでは停電時にバックアップが必要な特定負荷に対してバックアップを行うようにシステムを設計致します。これにより、停電時に利用しなくてもよい機器をバックアップ負荷から除き、ライトやコンセントなどの重要な負荷のみをバックアップします。この場合、電力系統が通常通り稼働している間は、すべての電化製品は使用できますが、電力系統が停止し停電が発生すると、選択した負荷のみへ電気が供給されます。 

1台のPowerwallは、5kWの電力を供給できます(蓄電容量は13.5 kWh)。Powerwall 1台につき合計5kWの電力出力を超えない限り、家電製品の台数に関らずバックアップできます。

Powerwallの設置場所

Powerwallとバックアップ ゲートウェイは屋内外に設置できます。動作温度は-20°C〜50°Cです。過酷な温度環境の場合、Powerwallはバッテリー寿命を延ばすべく充電力や放電力を制限します。

パフォーマンスを最大限に引き出すために、Powerwallを直射日光の当たる場所や、長時間過酷な温度環境になる場所に設置することは避けてください。最高パフォーマンスを発揮できるよう、1年を通じて周囲温度が0°C〜30°Cの場所にPowerwallを設置することを推奨します。また、Powerwallは湿度や雨による影響を受けませんが、水没の恐れがある場所や、竪樋(たてどい)、蛇口、またはスプリンクラーなどの水源の近くには設置しないでください。適切な通気性を確保するため、Powerwallの周辺には落ち葉や雑木が生い茂らないようにしてください。