けん引とアクセサリー
運搬能力- トレーラーけん引
けん引能力 | 最大ヒッチ荷重 |
750 kg |
100 kg (パフォーマンス車両で25 kg) |
法定プレート(車両総重量参照)、またはけん引ヒッチラベルを参照してトレーラーの総重量を確認してください。これには、貨物と追加器材、Model 3で安全に運搬できるトレーラーのヒッチ荷重が含まれます。
ヒッチ荷重とは、トレーラーの重量がヒッチにかかる下向き荷重のことです。少なくとも総荷重の4%である必要があります。最大トルク重量(すなわち、連結ポイントにおける技術的に許容される重量)は、非Performance車両で100 kg、Performance車両で25 kgです。けん引車両に載せる荷物や乗員、積み荷の量が多い場合は、許容されるタング荷重が減少することがあり、その場合は最大けん引能力も減少します。最大けん引能力は、TPMLM (Technically Permissible Laden Mass、技術的に許容される最大積載質量) を超えない前提で計算します (車両総重量を参照)。
けん引時のタイヤ空気圧
トレーラーをけん引する場合、タイヤ空気圧はその負荷荷重に適合するように調整してください。18、19、または20インチのタイヤはけん引に使用することが許容されます以下に示す空気圧までタイヤに空気を入れてください(異なる場合、この数値はタイヤと荷重載情報ラベルに印刷されたタイヤ空気圧に優先します)。
前輪 | 後輪 | タイヤ空気圧(冷間時) |
---|---|---|
235/45R18 | 235/45R18 | 42 psi(290 kPa) |
235/40R19 | 235/40R19 | 42 psi(290 kPa) |
235/35R20 | 235/35R20 | 42 psi(290 kPa) |
245/35R20 | 245/35R20 | 42 psi(290 kPa) |
トレーラーをけん引する前に
トレーラーをけん引する前に、以下を実行する必要があります。
- タイヤのお手入れとメンテナンスに指定された冷間時タイヤ空気圧でタイヤに空気を入れます。
- トレーラーのけん引に適用されるすべての規制、法的義務を守ってください。規制に従わないと、ご自身の安全に問題が生じる場合があります。
- ブラインドスポットが大きくならないよう、後方の視界がよく見えるようにサイドミラーを調整する。
- 「けん引モード」に設定します(けん引モード参照)。
以下を確認します。
- Model 3 取り付けたトレーラーとともに水平になっている。車両正面を上げて車両後部を下げる場合、運搬能力- トレーラーけん引に記載の最大けん引能力や最大ヒッチ荷重を超えないよう確認してください。
- トレーラー ヒッチの部品や付属品、安全チェーン、と電気コネクター(リバース ライトやフォグ ライトなど)すべてに不具合がなく、正しく接続されている。問題がある場合は、トレーラーをけん引しないでください。
- トレーラーの燈火類が正しく点灯することを確認してください(ブレーキ灯、方向指示器灯、標識灯)。注Model 3がけん引モードの場合、またはトレーラーライトの接続を検出し、Model 3がトレーラーの方向指示器の電気接続不良を検出した場合、接続不良側の方向指示器が通常より速く点滅します(けん引モードを参照)。
- トレーラー タングがヒッチ ボールにしっかりと接合されている。
- 安全チェーンがトレーラーとけん引車両間で適切につながれている。トレーラー タングの下に安全チェーンを通し、タングがヒッチから離れてもタングが路面に接触しないようにする。安全チェーンにはカーブを曲がるときの余裕をもたせ、同時にチェーンが地面をひきずらないようにします。
- 積み荷がすべて固定されている。
- 車輪輪止めを使用できます。
- トレーラーのヒッチ荷重がトレーラー総重量の約4~10%で、「運搬能力- トレーラーけん引」に示す最大ヒッチ荷重を超えずにトレーラー荷量が均等に分散されています。注意荷重はタイヤに均等に加わり、リアに片寄るとトレーラーがふらつき、車両のコントロールを失う結果となります。
けん引ガイドライン
Model 3 は、基本的には乗用車両として設計されています。トレーラーをけん引すると、エンジン、ドライブトレイン、ブレーキ、タイヤ、およびサスペンションにさらに負荷がかかり、航続距離が大幅に減少します。トレーラーをけん引しようとする場合には、次のガイドラインを留意し、従ってください。
- 走行速度を下げ、急激な操作を防止します。トレーラーけん引時にはトレーラーをつながない時に比べて、ステアリング、安定性、回転半径、制動距離、ブレーキ性能といった面に大きな違いがあります。
- 前方車両から最低2倍の距離を維持し、車間距離を十分に開けてください。これにより、急ブレーキの必要性を減らすことができます。急ブレーキをかけると、スキッドやジャックナイフを発生させ、コントロール不能に陥る場合があります。
- 急激に曲がらないようにしてください。急な旋回をすると、トレーラーが車両に接触し、損傷の原因となる可能性があります。トレーラーの車輪は車両の車輪より旋回の内側を通ることに注意してください。そのため、トレーラーが道路の縁石や標識、木々やその他の物に触れないように大きく旋回してください。
- トレーラーの灯火類や方向指示器の電球が切れていないことを定期的に点検してください。
- 貨物の安全を定期的に確認してください。
- 勾配のある場所に駐車しないでください(トレーラーをつけた状態での駐車を参照)。
- けん引用のコンポーネントがいずれもしっかりと締められていることを定期的に確認してください。
けん引モード
トレーラーをけん引している時は、けん引モードを常に動作させてください。駐車中にトレーラーを電気接続すると、Model 3は自動的に「けん引モード」を作動させます。トレーラーの電気接続を切断しても、「けん引モード」が自動で解除されるわけではありません。手動で「けん引モード」を作動させる、または解除するには、タッチスクリーンで の順にタッチしてください。以下のいずれかのインジケーターがタッチスクリーンに表示されます:
Model 3がけん引モードの場合、またはトレーラー ライトの接続を検出し、車両がトレーラーの方向指示器の電気接続不良を検出した場合、接続不良側の方向指示器が通常より速く点滅します。けん引を終了して、トレーラーの電気コネクターを取り外すと、方向指示器が通常より速く点滅し始め、けん引モードが手動で解除されるまで、赤いトレーラー インジケーターがタッチスクリーンに表示されます。
けん引モードが有効になっているとき、一部のオートパイロット機能およびパーキングアシストセンサー機能が使用できない場合があります。さらに、これらの機能は異なる動作をすることがあります。
- トラフィックアウェア クルーズコントロールは、前方にいる車両との車間距離を長めにとります。
- 側面衝突警告は作動しますが、ステアリング自動介入は無効になります。
- 自動緊急ブレーキ(衝突回避アシスト参照)による制動力は制限されます。
トレーラーをつけた状態での駐車
可能な限り、勾配のある場所には駐車しないでください。ただし、勾配のある場所での駐車がどうしても避けられない場合には、トレーラーの車輪に車輪止めをつけてください。以下の手順を他の人に手伝ってもらってください。
- 1 人がブレーキ ペダルを踏んだ状態を維持します。
- もう一人の人が車両タイヤの下り坂側のホイール下に車輪輪止めを置きます。
- 車輪止めが配置されたら、ブレーキ ペダルを離し、車輪止めが車両とトレーラーの重量を支えていることを確認します。注車輪止めをテストするときは、 車両のホールド機構(オートブレーキ ホールド参照)が車両を支えていないようにします。車両ホールドがModel 3にブレーキをかけているときは、タッチスクリーンの車両ホールドインジケーターライトが表示されます。ホールドを解除するには、ブレーキペダルを踏んでから離します。
- 車両をパーキングにシフトします。
けん引ヒッチの接続
Model 3牽引パッケージには、付きの牽引ヒッチが含まれています。ヒッチを使用しないときは、錆や腐食を防ぐため、ヒッチを外して乾燥した場所に保管してください。ヒッチ ハウジング上にダストカバーをつけたままにし、汚れやごみがロック内に入るのを防止ししてください。
トレーラーヒッチは次のように取り付けます。
- マイナスドライバなどの小さな工具をダストカバーの両側にあるプッシュクリップに差し込んで、ヒッチハウジングからダストカバーを取り外します。プッシュクリップが外れる位置まで回して外し、ダストカバーを取り外します。
- ヒッチのロッキング シリンダーにキーを挿入し、シリンダーを回してキーのトップを「開」位置に合わせます。
- ロッキング シリンダをアダプタから約0.5 cm引き出し、ロック解除アイコンがロッキングシリンダの上部に固定されるまで時計回りに回します。注意ロッキング シリンダーは慎重に回してください。それが「開」位置にロックされない場合、元の「閉」位置に自動的に戻ってしまい、指を挟むことがあります。
- ヒッチを下からしっかりとつかみ、ヒッチハウジングの対応する切り欠きに合わせます。注ロッキング シリンダーは自由に回転させる必要があるため、そこをつかまないでください。
- ヒッチをヒッチ ハウジングに押し入れるとロッキング シリンダーが速く回転し、自動的に「閉」位置でロックされます。
- ヒッチを引き下げて、ヒッチがハウジングに完全に挿入されたことを確認します。ヒッチは引いても落ちないはずです。注ヒッチがハウジング内でロックされていなければ、引いた時に落ちてしまいます。
- キーを回して矢印をロッキング シリンダーにあるロック アイコンに合わせます。
- キーを外し、安全な場所に保管します(車両内部を推奨)。注キーはヒッチがロックされた時しか外せません。これにより、接続が適性であるということになります。キーが取り外されていない場合にはヒッチを使用しないでください。注Tesla ではキーコードをメモしておくことをお勧めしています。キーを紛失して代替品を注文する場合には、このキーコードが必要になります。注トレーラーヒッチは、車両本体にボルト6本で取り付けます。
けん引ヒッチの取り外し
けん引後は、ヒッチを取り外します。
- キーを挿入し、アンロック アイコンにキー上部を合わせます。
- ヒッチを(床に落とさないように)その底をしっかりと支えながら、ロッキング シリンダーを約 0.5 cm ほど引き出し、ロック アイコンが最上部にくるまで時計方向に回します。この位置で、ロッキング シリンダーは「開」位置でアンロックされ、ヒッチがヒッチハウジングからはずれます。警告ロッキング シリンダーは慎重に回してください。それが「開」位置にロックされない場合、元の「閉」位置に自動的に戻ってしまい、指を挟むことがあります。
- ハウジング内にごみがたまらないように、ヒッチ ハウジングにダスト カバーをプッシュクリップを使用して再取り付けします。
- ヒッチのロッキング シリンダー上のダスト カバーを閉じ、ヒッチを安全な場所に保管します。注ヒッチを長持ちさせるには、定期的にその表面に樹脂非含有のグリスを塗布します。
電気系の接続
トレーラーは、テール ランプ、ブレーキランプ、側面標識灯、方向指示器灯を装備するよう規則で求められています。トレーラー照明の電源供給のため、ヒッチをサポートしほとんどのトレーラータイプに接続できるワイヤープラグ近くにワイヤー接続内蔵コネクタがあります。すべての電気的接続が作動し、すべてのトレーラー灯火が事前におよびけん引中に作動するようにすることは、運転者の責任です。実際に点検してください。
すべてのピンには低電圧電源があります。けん引中にトレーラー灯火類が消えた場合は、ヒューズ切れの可能もあります。 Model 3 は、ヒューズが切れても警告を出しません。Teslaサービスにお問い合わせください。
航続距離への影響
トレーラーをけん引すると、車両の重量と抵抗が増加します。その結果として、航続距離は大きく減少します。トリップ プランナーがけん引モードに基づき予想航続距離を調整しようとしますが、実際のエネルギー消費量は異なる場合があります。そのことを勘案した走行距離や充電場所の計画を立ててください。