車両のメンテナンス
Teslaのエンジニアは、お客様のTesla車両のパフォーマンス、信頼性、耐久性、そして安全性を最大限維持するためにもメンテナンスの推奨事項を継続的に見直しています。
ガソリン車とは異なり、Teslaの車両には従来のオイル交換、燃料システムのメンテナンス、スパーク プラグ交換や排気ガス チェックを必要としません。回生ブレーキによりエネルギーをバッテリーに戻すことでブレーキの摩耗が抑えられるため、ブレーキパッドの交換頻度すらも低くなります。
Tesla車両の最新メンテナンス推奨事項については、オーナーズマニュアルをご確認ください。
なお、日本国内における点検整備方式および年次点検費用の詳細はこちらから表示またはダウンロードいただけます。
タッチスクリーンに表示されるメンテナンス概要は、一般的なメンテナンス作業が最後に実施された日時を記録し、次回の実施時期を推奨します。メンテナンス記録は工場出荷時状態にリセットされても車両に残り、過去に実施されたメンテナンス作業記録を表示します。
メンテナンスの概要には、以下が表示されます。
- 各メンテナンス作業が最後に実施された日時(該当する場合)
- 期限を過ぎたメンテナンス
- 近日中に対応が必要なメンテナンス
- まだ時間に余裕のあるメンテナンス
- 各メンテナンスの簡単な説明
「メンテナンスの概要」では、メンテナンスを実施したことを記録することができます。これにより、該当する場合はそのメンテナンス間隔をリセットします。
注記:Teslaはサービス訪問中にメンテナンス概要を更新することがあります。特に外部修理業者が行った点検やメンテナンスの場合、入力された情報が正確かどうか確認することは車両のオーナーの責任です。
キャビン エア フィルター
Tesla車両には、通気口からの花粉、産業降下物、道路粉塵といった粒子の侵入を防止するエアフィルターが搭載されています。
メンテナンス時期は環境によって異なります。お客様の車両にキャビン エア フィルターの交換が必要かどうかを確認するために、車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「サービス」>「メンテナンス」をタップします。
注記:この機能にアクセスするには、車両のソフトウェア バージョン2024.44.25以降が必要です。
Teslaでは、以下の期間ごとにキャビンエアフィルターを交換することを推奨しています。
Model S | 3年ごとのキャビンエアフィルター交換を推奨。1 |
Model 3 | 2年ごとのキャビン エア フィルター交換を推奨。 |
Model X | 3年ごとのキャビンエアフィルター交換を推奨。1 |
Model Y | 2年ごとのキャビン エア フィルター交換を推奨。 |
HEPA (High Efficiency Particulate Air) フィルター
お客様のTesla車両にHEPAが搭載されている場合は、3年ごとにHEPAフィルターとカーボン フィルターを交換することを推奨します。
メンテナンス時期は環境によって異なります。お客様の車両にHEPAフィルター交換が必要かどうかを確認するために、車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「サービス」>「メンテナンス」をタップします。
注記:この機能にアクセスするには、車両のソフトウェアバージョン2024.44.25以降が必要です。
タイヤローテーション、バランス、ホイール アラインメント
Teslaでは、10,000 kmごと、または2本のタイヤのトレッド深さの差が1.5mm以上になった場合、どちらか早い方でタイヤローテーションを推奨しています。積極的な運転はタイヤの摩耗を早めさせる可能性があり、より頻繁にタイヤの保守管理を行う必要がある場合があります。ホイールおよびタイヤのバランスやアライメント調整不良があると、ハンドリング、タイヤの寿命およびステアリングコンポーネントに影響を及ぼします。追加の詳細情報については、タイヤメーカーのオーナーズマニュアルおよび保証書を参照してください。
ブレーキ液の点検
Teslaでサービスを予約して、ブレーキフルードの量や汚れなど状態を点検し、4年ごとにブレーキフルード交換、または必要に応じてブレーキフルードを交換することを推奨しています。
注記: けん引、長い下り坂、パフォーマンス走行などでブレーキを頻繁に使用する場合、特に高温多湿な環境で使用する場合は、ブレーキフルードの点検と交換を頻繁に行う必要があります。
エアーコンディショニング サービス
エアコンサービスでは、空調システムの寿命を延ばし効率性を高めるために、エアコンデシカントバッグの交換を行います。
ヒートポンプ搭載車ではないTesla車両では引き続きエアコン デシカント バッグの交換を推奨します。車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「ソフトウェア」>「追加車両情報」をタップして、車両にヒートポンプ搭載車が装備されているかを確認します。車両にヒートポンプ搭載車が装備されている場合は、車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「サービス」>「メンテナンス」をタップして、エアコン デシカント バッグ交換の必要性と最新の推奨交換時期を確認してください。
Teslaでは、以下のエアコンメンテナンスを実施することを推奨しています。
Model S | 交換を予約する必要ありません。2 |
Model 3 | 交換を予約する必要ありません。2 |
Model X | 交換を予約する必要ありません。2 |
Model Y | 交換を予約する必要ありません。 |
ウィンドシールド カメラ エリアの精密清掃
クリアな視界を確保し、カメラの機能を最適に保つために、ウィンドシールド内側のカメラ エリアを清掃することが不可欠です。必要に応じて、フロントガラスの内側をきれいに清掃するため、サービスをご予約ください。フロントガラスのカメラ部分を清掃する必要があるかどうかを確認するには、車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「サービス」>「メンテナンス」の順にタップして、メンテナンス概要を確認します。
ウィンター ケア
冬季、道路に凍結防止剤が散布される地域では、12か月ごとまたは20,000kmの走行ごとに、すべてのブレーキ キャリパーの清掃および潤滑を行うことを推奨します。
高電圧バッテリーのメンテナンスが必要な場合は、車両のタッチスクリーンにサービスを予約する必要があることを示すメッセージを表示して通知します。
高電圧バッテリー システムの保守は、訓練された技術者のみが実施する必要があります。どのような状況下においても、バッテリーのフタを開けたり、バッテリーを改造したりしないでください。高電圧コンポーネントやケーブル、コネクタの分解、着脱は行わないでください。