航続距離に関するアドバイス

Teslaの車両は市場にある電気自動車の中でも最高レベルの航続距離を誇ります。推定航続距離がバッテリーの温度変化や時間の経過とともに変化するのは自然なことです。車両の航続距離と効率性については、こちらでご覧ください。

    航続距離とは

    航続距離とは、1回の充電でTeslaが走行できる推定距離です。電気自動車の場合、航続距離はその時点でバッテリーが蓄えているエネルギーの量と言うこともできます。航続距離の表示方法は、バッテリー残量の割合 (%)、または残りの予想走行可能距離 (km)のいずれかを選択できます。

    Teslaに表示される航続距離は、個人の運転パターンではなく、固定されたEPA テスト データに基づいています。これは、バッテリーの充電方法や車載コンピューターによる航続距離の計算方法に応じて多少変動します。

    お客様の車両における実際の航続距離は、環境や運転スタイルなど多くの要素に左右されます。ご自身の航続距離をモニターする最善な方法は、テスラ車両のタッチスクリーンにあるエネルギーアプリです。

    エネルギー アプリ

    タッチスクリーンにあるエネルギーアプリは、効率と航続距離を最大化するようデザインされています。エネルギーアプリでできること:

    • 運転中や駐車中に車両が使用するエネルギー量を監視します。
    • 車両のコンポーネント、運転の仕方、環境条件によって異なる消費電力量を確認します。
    • トリップ予測とバッテリーインジケーターと実際に使用されたエネルギーを比較します。
    • 運転パターンに基づいてエネルギーをより効率的に使用するためのアドバイスを表示します。

    エネルギーアプリにアクセスするには、タッチスクリーンでアプリメニューを開き、エネルギーアイコンを選択します。

    ドライビングスタイルと環境条件

    お客様の運転スタイルと環境は、実際の航続距離を大きく左右します。回生ブレーキの項目が選択可能な場合、航続距離を最大化するには、運転速度に注視し、回生ブレーキを「標準」設定に保つことが重要です。

    航続距離を縮める要因となる運転にご注意ください。

    • 高速運転
      • 速度からのエネルギー、または運動エネルギーは、速度の2乗に比例します。速度を2倍にすると、電力消費量が4倍になります。
    • 外気温が低い
      • タイヤの転がり抵抗と空気抵抗を増やします。
    • 暑い時や寒い時に行うストップアンドゴー運転
      • Teslaは渋滞走行でも効率的なエネルギーを実現しますが、気温が高い、または低い場合は、走行していない時も空調システムが長時間作動し続けます。
    • 暑い日も寒い日に行う短距離ドライブ
      • 車両が高温または低温になると、空調システムはフルパワーで数分間作動し、車内を希望温度に調整します。極端な気温下では、Tesla車両はバッテリーも加熱するためにエネルギーを使用します。
    • 上り坂走行
    • 雨、雪、逆風などの悪天候
      • 向かい風や横風は、車両の空気抵抗を増加させます。雨や雪はタイヤの転がり抵抗を増加させます。
    • アフターマーケットのアイテム(ホイール、タイヤ、ルーフまたはトレーラーヒッチラックなど)の使用
    寒冷地設定

    お客様のTeslaは非常に効率的なエレクトリックパワートレインが搭載されているため、あまり熱を発生しません。しかし、内燃エンジン(ICE)車両は、エンジンから非効率にでる無駄な熱を使用して車内を暖めます。テスラの車両は、バッテリーからのエネルギーを使用して車内を暖めます。ヒートポンプ搭載車の場合、暖房による航続距離への悪化が軽減され、運転中に車内が暖められます。暖房効率を最大化するには、空調、シートおよびステアリングホイールの暖房を「自動」に設定します。

    選択する加速モードを低く設定することでキャビンの暖房効率を向上させることができます。これにより、バッテリーからの電力をヒートポンプに多く割り当てられ、最大加速で消費するはずだった電力の代わりにキャビンの暖房を効率的に行うことができます。「チル」は、特に寒冷時に最もエネルギー効率の良いモードです。加速モードを調整するには、車両のタッチスクリーンから「コントロール」>「ペダルとステアリング」>「加速」の順にタップして、運転中の加速量を調整します。次のいずれかのモードから選択します。

    • 「チル」は、穏やかな運転を行うために加速を制限し、寒い季節には車内の暖房を最適化します。
      注記:コンフォートが選択されると、タッチスクリーンに表示される運転速度の上に「チル」と表示されます。
    • 「スタンダード」は、非パフォーマンス車両でも通常加速モード設定です。
    • 「スポーツ」は、パフォーマンス車両の通常加速モード設定です。

    低温時の航続距離に与える影響を完全に回避することはできませんが、それを緩和する方法はいくつかあります。

    • 充電プラグをできるだけ接続させておいてください。これは、バッテリーがある程度の熱を保持するのに役立ちます。車載コンピューターは自動的に過充電を防止するため、過充電の心配はありません。
    • 走行前にバッテリーをプレコンディショニングしてください。可能であれば、プレコンディショニング中にも充電プラグを差し込んで充電を続けてください。プレコンディショニングを行うと、バッテリーが温められ、ヒートポンプシステムがバッテリー内のその熱を使用して運転中に車内とバッテリーを温めます。
    • 空調システムを自動に設定し、必要に応じて温度を調整します。エアコンの外気温と設定温度の差を最小限に抑え、消費量を削減します。
    • ハンドルとシートのヒーターが装備されている場合は、をオートに設定します。

    気温が低いときに運転する場合は、ウィンタードライブのアドバイスをご覧ください

    充電における習慣

    日常的な充電方法

    • 長時間に渡ってバッテリーを20%以下にすることは避けてください。バッテリーの充電量が少なすぎると、バッテリーアイコンが黄色に変わります。駐車時の気温が低いと走行可能な航続距離が短くなります。
    • 車両に搭載されているバッテリーに適した充電制限までバッテリーを充電します。車両の充電制限を調整するには、タッチスクリーンまたはTeslaアプリで充電画面を開き、スライダーをドラッグします。バッテリーによって最適なパフォーマンスを得る充電手順が異なります。車両のタッチスクリーンに、バッテリーの推奨充電限度が表示されます。
    航続距離に関するその他のアドバイス

    上記内容に加え、次のような工夫でより効率的な走行と航続距離の節約が可能になります。

    • タイヤ空気圧を適正値に維持します。推奨するタイヤ空気圧は、運転席側ドア枠に記載されています。
    • 荷物を積み下ろすと、負担を軽くすることができます。重量が増えるほど、車両を動かすために必要なエネルギーは増えてしまいます。
    • ルーフラックやリアラックは、使用していない時は取り外してください。
    • 空力抵抗を低減させます。高速走行する場合は、窓を閉め、エアサスペンションを装備した車両であれば「Low」または「Very Low」に変更してください。エアロホイールを搭載したModel 3であれば、エアロホイールカバーを取り付けてください。
    よくある質問

    表示される推定航続距離が、実際の走行距離よりも早く減るのはなぜですか?

    表示される航続距離は規制機関の認証(EPA)に基づいており、運転パターンに基づくものではありません。運転スタイルや環境状況により車両の効率が変動し、航続距離が変動します。それぞれの状況に応じたエネルギー消費量に基づく推定航続距離を確認するには、エネルギーアプリを開いてください。

    充電完了後、推定航続距離が期待したほどではないのはなぜですか?

    最初の数か月間は、安定するまで推定航続距離が若干減少しますが、時間が経つにつれて、充電完了後の航続距離の減少具合はゆるやかで自然な状態になります。これはスーパーチャージャーの使用頻度や走行距離、バッテリーの経年などにより異なります。 Teslaは、バッテリーの異常な消耗や航続距離の急激な低下を起こすようなハードウェア上の問題がある場合にはお客様に通知します。

    車両をオフにしている夜間に推定航続距離が短くなるのはなぜですか?

    Teslaが駐車している間、1日あたりに消費する電力は約1%になる見込みですが、場合によっては、消費量が多くなることがあります。プレコンディショニング、セントリーモード、空調オンを維持するなどの機能を無効にしておく必要があります。可能な限り、これらの機能を使用するときは、車両を充電したままにしておくことが推奨されます。

    注記: 12Vシステムに接続されているアフターマーケット機器や、車両に関するデータを収集するサードパーティ製モバイルアプリケーションを使用すると、駐車中もバッテリーを消費し、バッテリーの寿命が短くなる場合があります。Teslaではアフターマーケット機器の使用を推奨していません。Tesla製以外の部品やアクセサリーから車両データへ承認されていないアクセスを行うことによる車両のハードウェアやソフトウェアの損傷は、保証対象外となります。

    外気温は航続距離に影響しますか?

    はい。極端な寒さや暑さでも航続距離は影響を受ける場合がありますが、冬季や寒冷時により顕著になります。Teslaのハイボルテージバッテリーは、バッテリー温度を最適な状態に保つように調整されます。駐車中にもハイボルテージバッテリーの温度が監視され、寿命と性能が向上するように調整されます。そのため、駐車中であってもコンプレッサーが稼働している場合があります。寒冷地で運転する場合は、 ウィンタードライビングのアドバイスをご覧ください。