ウィンタードライブのアドバイス
Teslaには、冬や寒冷地で役立ついくつかの特別な機能が搭載されています。Teslaの全車両は、前後重量バランス、高い応答性のモーターコントロール、そしてダイナミックトラクションコントロールにより、冬期でも最適なドライビング性能を発揮します。
寒冷時では、タイヤ抵抗の増加や、キャビンの暖房や高電圧バッテリーの予熱など、より多くのエネルギーを使用するためエネルギー消費量が増加します。
総合的な熱効率の改善や、スーパーチャージャーの充電速度、キャビンコンディショニングの改善など、氷点下での運転に役立ついくつかのアップデートを継続的に行っています。
これらの機能のほとんどは、自動的に有効になるか、出発前やドライブ中に有効にすることができます。寒冷地で最適なドライブができるよう、すべてのドライバーの方にご利用いただくことをお勧めします。
プラグイン
車両が電源に接続されているときは、キャビンやバッテリーのプレコンディショニングなどのエネルギーを消費する機能は、車両のバッテリーではなく外部電源に依存します。これにより、コンセントを抜いた後の運転に使えるエネルギーを最大化することができます。
出発予定時間
出発前に「出発予定時刻」を設定しておけば、かなりのエネルギーを節約することができます。タッチスクリーンまたはTeslaアプリを使用して出発時刻を指定すると、車両は充電とプレコンディショニングを最適な時間を決定します。出発時間に合わせて充電を適切に行い、車内温度を快適に保ち、運転開始時から最高の効率とパフォーマンスを発揮できるよう準備します。バッテリーのプレコンディショニングが不十分だった場合、バッテリーは走行のためだけでなく、車両の一部を暖めるためにも使用することになります。
車両タッチスクリーンの「充電」メニューから「出発予定時間」を見つけるか、Teslaアプリで「スケジュール」を選択します。
出発直前のプレコンディショニング
Teslaアプリでプレコンディショニングやデフロストを有効にして車を温めることができます。
- プレコンディショニング: Teslaアプリを開き、「空調」 > 「オンにする」をタップします。
- デフロスト: Teslaアプリを開き、「空調」からデフロスト アイコンを選択します。
注記:車両の高電圧バッテリー電力を浪費しないよう、プレコンディショニングは車両を電源に接続した状態で行うことが推奨されます。
更新されたエネルギーアプリ
タッチスクリーンにあるエネルギーアプリでは、リアルタイムなエネルギー使用量と予測値を表示します。
走行中、車は予想される消費量をリアルタイムで測定し、いくつかの要因に基づいて航続距離の増加または減少をお知らせします。航続距離を延ばすために、エネルギー消費を減らす方法のヒントが表示されます。
同様に、エネルギーアプリは停車中のエネルギー使用量を測定し、車両が静止しているときにどのシステムがエネルギーを消費しているかを表示します。
更新版のエネルギーアプリには、ソフトウェアバージョン2022.36以降が必要です。更新されたエネルギーアプリは、2012年から2020年に製造されたModel Sおよび2015-2020年に製造されたModel Xではご利用いただけません。
雪の結晶アイコンを見逃さない
バッテリーの温度が低すぎて最大出力および最大航続距離を達成できない場合、タッチスクリーンとアプリに青い雪の結晶アイコンが表示されることがあります。このアイコンが表示されると、回生ブレーキと加速性能が低下する場合があります。
車両はできるだけ電源に接続したままにし、接続されていないときの充電レベルを20%以上に保つことで、気温の低下による影響を軽減することができます。
バッテリーが温まると雪の結晶アイコンは消えます。バッテリーは充電や、運転、プレコンディショニングすることで温まります。
ナビゲーションの活用
スーパーチャージャーまでの経路を知っていたとしても、スーパーチャージャーを目的地にナビで走行すれば車のバッテリーを充電前にプレコンディショニングすることができます。スーパーチャージャーにナビで走行すると、車両はバッテリーを自動的に予熱して、プラグインした瞬間から充電速度を最大化します。一部の地域では、目的地までナビを使用して走行すると、トリッププランナーが起動し、必要に応じてスーパーチャージャーへ案内し、スーパーチャージャーに近づくとプレコンディショニングを開始します。予熱することで、充電時間を大幅に短縮できるため、より早く目的地に到着することができるようになります。
スーパーチャージャー充電と長距離ドライブをさらに快適に行っていただくために、トリッププランナーに以下の機能を追加しました。
- 正確な充電プラン:天候や長期および短期間の運転傾向に基づいて改善された消費推定値を使用することで、ドライブ時の充電プランがより正確になりました。
- インテリジェントなプレコンディショニング:車両は、経路にある特定のスーパーチャージャーで利用可能な電力に基づいてプレコンディショニングを実行します。
- リアルタイムの待ち時間と料金:スーパーチャージャーに関する追加情報は、移動中の旅行計画に役立ちます。
- 改善されたルート案内:最大3つのルートオプションを表示し、お好きなルートを選択できます。
積雪および凍結時のアドバイス
積雪または凍結が予想される場合、これらのヒントはTeslaを安全に駐車および運転するのに役立ちます。
ワイパーとミラーの位置を事前に調整する
積雪や凍結が予想される場合は、ワイパーをサービスポジションにし、凍結に備えミラーの自動格納をオフにしてください。
ワイパーのサービスポジション:「コントロール」>「サービス」>「ワイパー サービスモード」>「オン」の順にタップします。
ミラーの自動折りたたみをオフにする: 現在販売中の車両では、「コントロール」>「ミラー」>「ミラーの自動折りたたみ」を選択します。2012年から2020年に生産されたModel Sと2015年から2020年に生産されたModel Xで、「コントロール」>「車両」>「ミラーの自動折りたたみ」の順に選択します。
雪や氷を解かすデフロスト機能
凍結時には、Teslaアプリのデフロスト機能を使うとリモートで雪や氷を溶かし、出発の直前まで室内で快適に過ごすことができます。
視界を確保する
他の車両と同様に、運転する前に重要な部分が凍っていたり雪に覆われていないことを再確認してください。ボンネット、ルーフ、テールゲートに積もった雪を落として、後方を走行する車両など、周囲の車両に危険が及ばないように注意してください。
ドア ハンドルの凍結:
Model S:ドアハンドルは、車両からせり出したときに氷を割るように設計されています。
Model X:フロントドアには、氷に覆われている自動ドアを開くアイスブレーカーが装備されています。ハンドルを押すことが難しい場合は、Teslaアプリまたはキーフォブを使用してフロントドアを開きます。
Model 3とModel Y:ハンドルを使わずにTeslaアプリからドライバードアのラッチを外すことができます。アプリでこの機能を使用するには:車の下に表示されるクイックコントロールのいずれかを長押しして、「コントロールのカスタマイズ」ビューを開きます。「ドアのラッチを解除」を選択し、クイックコントロールスポットの1つにドラッグ アンド ドロップします。これでアプリのホーム画面からワンタッチでドアのラッチを解除できます。
凍結したハンドルの氷を取り除くには、手袋をはめて、握りこぶしの先でハンドルを叩き氷を割ってください。
凍結したミラーとウィンドウを動かすには:
ミラーが凍結している場合は、手でミラーを開閉し、ミラーの自動折りたたみを復元します。窓が凍っている場合は、Teslaアプリのデフロスト機能を使って氷を溶かしてください。
オートパイロットセンサーとカメラの凍結:
最適なパフォーマンスを得るために、オートパイロットセンサーやカメラから雪、氷、泥、汚れをきれいに取り除いてください。詳細については、オーナーズマニュアルの「オートパイロットについて」をご参照ください。
充電ポートの凍結:
充電ポートが凍結した場合は、Teslaアプリのデフロスト機能を有効にしてください。 充電ポートが凍結した場合でも、橙色のインジケータが点滅し、低速でAC充電を行うことが可能になります。
凍結または氷に覆われたキャビン空気取り入れ口:
キャビンを最適に暖房するには、フロントガラスの下部にあるキャビンの空気取り入れ口から氷、雪、その他のごみをすべて取り除いてください。
ウィンター タイヤ
雪道や凍結した道路を頻繁に走行する場合は、性能、安全性、コントロール性を高めるために冬用タイヤを装着してください。Teslaサービスセンターでウィンタータイヤを購入することができます。タイヤ取り付けに関する追加情報は、オーナーズマニュアルの「タイヤのお手入れとメンテナンス」に記載がございます「タイヤとホイール交換」をご参照ください。
タイヤ チェーン
タイヤチェーンは、積雪または凍結した路面で運転するときに役立ちます。冬季にタイヤチェーンが推奨または義務付けられている場合は、地域の規制に従ってください。スノーチェーンはTeslaショップまたは一部のTeslaサービスセンターでご購入いただけます。詳細については、オーナーズマニュアルの「タイヤのお手入れとメンテナンス」に記載がございます「タイヤチェーンの使用」を参照してください。
フロントガラスのウォッシャー液
新しい寒冷地用ウォッシャー液を補充します。氷結防止剤は時間の経過とともに蒸発します。定期的に新しいウォッシャー液を補充して、ワイパーを冬や寒冷地に備えます。