V3スーパーチャージングを発表

The Tesla Team, 2019年3月6日

スーパーチャージャーは、北米、ヨーロッパ、そしてアジアですでに12,000か所以上に設置され、テスラのネットワークは日々拡大しています。米国では人口の99%以上がネットワークでカバーされており、2019年末にはヨーロッパでも同等のサービス地域となる予定です。最近では、中国でその人口の90%をカバーし、設置数は現在も増え続けています。しかし、今後も継続的に電気自動車を推進し、世界の持続可能なエネルギーへの移行をさらに加速させるためには、さらに充電時間を短縮し、一か所の充電施設で1日に充電できる車の台数を大幅に増やしていく必要があります。今日、私たちはTeslaのスーパーチャージャー ネットワークを次のレベルに上げるV3 スーパーチャージングを発表します。グリッドに接続された世界最大の電池設備を製造した実績をもとに生まれたV3は、テスラの車を今日の市場で見られるどの電気自動車よりも速く充電することを可能にします。

さらに速くなった充電、電源シェアリングも不要。
V3は、スーパーチャージング用のまったく新しいアーキテクチャです。Teslaの電力会社規模の製品と類似した設計の新開発1MW電力キャビネットは、ピーク時に1台当たり最大250kWの充電速度に対応しています。この充電速度は、最大効率で動作しているModel 3 ロングレンジなら5分で最大75マイル相当の充電が行え、1時間あたり最大1,000マイルの速度で充電することができます。今日発表するその他の改良と組み合わせることで、V3スーパーチャージングは、実際のフリートデータによるモデルでは、お客様が充電に費やす時間を最終的に平均50%削減することが可能となります。

V3の新開発パワーエレクトロニクスを採用したスーパーチャージャーステーションは、バッテリーが対応可能な最大電力で充電できるように設計され、となりの充電器のテスラと電力を分け合うことはもうありません。これら大幅な技術的改善により、V3 スーパーチャージャーでの充電時間は15分程度に縮まる予定です。

オンルート バッテリー ウォームアップ
スーパーチャージャーのインフラを新しくすることだけが、チャージングエクスペリエンスを改善する方法ではありません。今週の始め、テスラはオンルート バッテリー ウォームアップと呼ばれる新しい機能を発表しました。ナビゲーションを使ってスーパーチャージャーステーションに向かっている時、車両は到着に合わせてバッテリーを充電に最適な温度に温め、充電にかかる平均時間を25%削減することができるようになりました。

V3による高いピーク電力、スーパーチャージャーでの電力配分、オンルート バッテリーウォームアップ機能を組み合わせることで、今までの半分の時間で充電することができるようになります。テスラでは1時間あたり2倍以上のお客様にサービスを提供できるようになります。これに加え、今後数週間の間に12,000か所以上のV2スーパーチャージャーを145kWの充電速度対応させていく予定です。

世界的にModel 3の出荷台数が大幅に増加し、Model Yがもうすぐリリースされるため、他の電気自動車メーカーと比較しても前例のない規模で最速の充電体験をV3スーパーチャージングが提供します。各スーパーチャージャーで1日当たり充電できる車両台数を増やすことで、V3 ステーションの展開につれてネットワークへの設備投資が伸びていきます。他のコスト削減と合わせ、これらの効率化は今後もスーパーチャージャーに対する投資の増加につながり、テスラがサービスを展開するすべての地域で100%のカバー率を目指します。2019年には何千もの新しいスーパーチャージャーが稼働し、V3を発表。また処理能力を改善することでスーパーチャージャーネットワークは、2019年末には今日と比較して1日に2倍以上の車両を充電することができるようになり、2019年の車両台数の増加に十分対応できます。

本日、ベイエリアで最初の公共ベータ充電施設を開設しますが、この施設はアーリーアクセス プログラムに参加されるオーナーの方に順次ご利用いただく予定です。私たちは、生産台数が最も多いModel 3用のV3 スーパーチャージングを発表し、数百万件にも上る充電データを調査・検討することで、今後も対応数を拡大していきます。今後数カ月以内に、ソフトウェアアップデートによりModel SとModel Xの充電速度を向上させる予定です。今後、さらに多くのV3 スーパーチャージャーが稼働するのと同時に、第2四半期にはすべてのオーナーの方にファームウェア アップデートがワイヤレス配信される予定です。来月には初のベータ版ではないV3 スーパーチャージャー施設がオープンし、今後、第2四半期と第3四半期に北米の充電施設数が増え、第4四半期には欧州とアジア太平洋地域に展開されていきます。