トラックモード V2
トラックモードV2では、Model 3パフォーマンスの制御をカスタマイズできるようになり、サーキットでの挙動をより一層コントロールすることができます。ドライバーは、モーターバランス、スタビリティアシスト、回生ブレーキなどの車両パフォーマンスを調整できるようになりました。Model 3 パフォーマンスのお客様は、無料のワイヤレス ソフトウェア アップデートを通してトラックモード V2を受け取ることができます。
トラックモードV2は、ドライバーが特定のサーキット走行に合わせて設定をカスタマイズするためのプリセットプロファイルがいくつか用意されています。オーナーがドリフトやラップレコードの計測、あるいはセッティングを変えながら車両コントロールすることに興味があるかは別として、トラックモードV2はあらゆるスキルレベルのドライバーに対し、今までにないレベルの調整機能を提供します。
トラックモードV2は、バージョン2020.8以降が対象となる車両への配信が始まりました。アップデートを受信してトラックモードV2にアクセスするには、タッチスクリーンで「運転」>「トラックモード」を選択します。車両の準備が整いましたら、自動的に最新バージョンのトラックモードをお送りします。リクエストすることはできません。 ソフトウェアをダウンロードしてインストールするには、Wi-Fiに接続してください。
トラックモードV2の特長:
車両ハンドリングのカスタマイズ
- ハンドリングバランス:モーターバイアスをフロント100%からリア100%までシフトさせ、アンダーステアやオーバーステアの挙動に対し各モーターにかかるトルク配分を調整し、回転させたりスリップアングルを維持します。
- スタビリティ アシスタンス:スタビリティ コントロール システムがすべての安定制御システムをオンからオフに調整でき、ドライバーのコントロール領域を幅広く選択できます。
- 回生ブレーキ:車両のモーターとブレーキでの減速度合いを調節します。 これは、車両を減速させるために必要な物理的制動力の大きさに影響、及びドライバーのアクセルペダル操作による挙動に影響します。
リアルタイムステータスモニタリング
- 最適な車両冷却:ポストドライブ冷却とコンプレッサーオーバークロックは、高速走行によって発生する高温を補うことでトラックセッションを延長させます。トラックモード設定からポストドライブ冷却およびコンプレッサーオーバークロックにアクセスできます。
- 車両ステータス:Model 3のタッチスクリーン上で車両とサブシステムの温度を詳しく見ます。トラックモードは、バッテリー、ブレーキおよびモーターの温度、タイヤの使用状況をリアルタイムモデルを使用して表示します。
- G-Meter:TeslaのG-Meterは、自動的に左右、前後の加速度を追跡し記録します。 G-Meterは、タッチスクリーンの「カード」エリアに表示されます。
パフォーマンスレビュー
- ラップタイマー:タッチスクリーンマップにラップタイマーが表示されるようになりました。画面の指示に従いスタート/ゴールのピンをマップにおきます。ラップタイマーは、各ラップの終了時にラップタイム及び、セッション中のベストラップも表示されます。
- 動画ログとテレメトリデータ:動画とテレメトリデータをUSBドライブに保存できるようになり、ドライバーは自分のパフォーマンスを確認/共有することができるようになりました。データはCSVファイルに保存され、ラップタイム、加減速、G-Meter、車両サーマルおよび、タイヤの使用率が含まれます。データを保存するには、TeslaTrackModeという名前のフォルダを作成したUSBフラッシュドライブを接続します。「ラップ時のダッシュカム保存」が有効になっていると、ラップタイマー使用時に各ラップの動画を保存します。