Teslaは蓄電池をはじめとするエナジー製品をサポートする高度なソフトウェア エコシステムを開発しました。Teslaでは、15年以上に渡って培われたバッテリー性能技術を活用し、エナジー製品専用のソフトウェアをカスタマイズ。65国以上でギガワット相当の発電拠点を管理することで性能を向上させました。
共通のソフトウェア プラットフォームは、Tesla最大のエネルギー貯蔵製品である系統用蓄電池Megapackから、数千ものPowerwallによるVPP(仮想発電所)へ利用することができます。Teslaのソフトウェアは、テスラの蓄電システムだけでなく、太陽光発電や車両充電、マイクログリッドや系統電力規模の発電所の運転に必要とされる非Tesla製品にも対応しています。
テスラの核となる最適化ソフトウェア ソリューション、Autonomous Control(自律制御)は、機械学習、予測、最適化、リアルタイム制御アルゴリズムで構成され、電気料金の削減、デマンドレスポンス、マイクログリッド制御、卸売電力市場入札などに使用されます。また、Tesla Autonomous Control(自律制御)アルゴリズムは、蓄電システムにおける充放電を自動化し、経済的な効果を最大化します。Autonomous Control製品は、Autobidder(オートビッダー)、Opticaster(オプティキャスター)、Microgrid Controller(マイクログリッド コントローラ)など、今日のお客様にさらなる価値をもたらします。Teslaはさらに、グリッドにおいてさらに多くの再生可能エネルギーによる発電を可能にする、Virtual Machine Mode(仮想マシンモード)などの機能を備えたソフトウェアを開発しています。
Teslaは、世界唯一の垂直統合型エネルギー貯蔵プロバイダーです。ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを独自にシームレスに統合することにより、業界をリードするパフォーマンスと信頼性を提供。また、ワイヤレス アップデートで継続的にシステムの機能を向上させ、いつでも最新の機能を長期にわたって提供し続けます。
Teslaソフトウェアはエナジー製品の価値を最大限に引き出し、以下に示すような多様なお客様へ最適な効果を提供、サポートいたします。
- C&I フリートマネージャー
- プロジェクト デベロッパー(商業用太陽光発電、マイクログリッド)
- アグリゲーター
- 発電事業者
- 電力系統用 エネルギーシステム
- 独立系発電事業者
- 電力市場トレーダー
Autobidderは、独立系発電事業者、公益事業者、資本パートナーに、バッテリー資産を自律的に収益化する機能を提供します。Autobidder(オートビッダー)は、価値に基づく資産管理とポートフォリオの最適化を提供するリアルタイム取引および制御プラットフォームです。オーナーとオペレータは、事業目標とリスクの許容度に基づいて収益を最大化する運用戦略を設定することができます。
Powerhub(パワーハブ)は、分散配置されたエネルギー資源、再生可能エネルギーの発電所、マイクログリッドを管理するための高度な監視および制御プラットフォームです。設備管理者から発電事業者まで、さまざまなお客様がPowerhubを使用して、運用効率、稼働時間、資産価値を最大限に高めています。また、Powerhubでは、監視制御およびデータ収集(SCADA)システムの一般的な要素をすべて網羅し、小型、大型、およびVPP(仮想発電所)の運用ニーズを満たすための標準カスタマイズを提供します。
Powerhubは自律制御製品と統合し、典型的な大規模エネルギー貯蔵プロジェクトの複雑な運用ニーズを満たすことができる完全なソリューションを実現します。
Microgrid Controllerは、自律的にグリッドの安定性を維持し、マイクログリッド内にあるすべての発電に対して運用コストを削減します。TeslaのPowerhub監視プラットフォームと完全統合されたMicrogrid Controllerは、インテリジェントな負荷と太陽光発電予測に加えて、並列グリッド形成発電と可変再生発電のリアルタイム制御を行います。Microgrid Controllerは、全体または部分的にオフグリッドで賄われるサイトやシステムを最適化し、エネルギー貯蔵、負荷、太陽光発電、その他の発電機およびアイランド制御に対応しています。
Opticaster(オプティキャスター)は、分散エネルギー資源の経済的利益とサステナビリティ目標を最大限にするように設計されたTeslaのインテリジェントなソフトウェアです。Teslaエネルギーソフトウェアの基本的な機械学習およびオプティマイゼーション エンジンとして、リアルタイムでエネルギーの予測と最適化を行います。施設管理者、事業主、再生可能エネルギー開発者は、Opticasterを使用して、エネルギー使用量を削減し、再生可能エネルギー消費を増やし、必要に応じてクリーンな電力をグリッドに供給します。
化石燃料の発電に取って代わる風力や太陽光発電が増えるにつれて、グリッド上の機械的なイナーシャが少なくなり、グリッドの不測の事態に対応する安定した電力供給のバッファーが失われます。TeslaのVirtual Machine Modeは、機械的なイナーシャを仮想的にエミュレートすることで、これらの安定性の課題に対処するように設計されています。Virtual Machine Modeを備えたMegapackの内蔵インバータにより、グリッドを強度を高め、追加および拒否された負荷に対応し、相互接続ポイントで電圧を維持するようグリッドで形成されるダイナミクスを作り出します。南オーストラリア州では、ホーンズデール電力保護区だけでVirtual Machine Modeを使用することで最大3,000メガワット秒のイナーシャを補うことができるようになっています。これは州全体のイナーシャ ニーズの約半分に相当します。